今回は、ウィンドラス製の三十年式銃剣の改修です。ウインドラスの三十年式銃剣は比較的入手もしやすく、刀身も非鉄金属ですので、安心して普段の軍装活動に使用しやすいのですが、ちょっと残念な部分があったりします。特に一番目立つ鞘の形状について、今回は修正をしていきます。
一番目を引いてしまうのは、先端についている丸い塊です。実物の銃剣鞘にも何パターンがあって、先端がシュッとしているタイプや、こちらのように丸い塊が付いているタイプもあります。しかしながらこの丸が異様に大きすぎるのです。そして塗装がツヤツヤで光を反射していますが、実物はもっとマットな感じの塗装です。
ということで、まずはサンダーを使って先端を容赦なく削っていきます。金工やすりでもやれないことはないと思うのですが、恐ろしく時間がかかって大変だと思います。
実家の倉庫から古いサンダーを取り出し、火花を散らしながらゴリゴリ削ったところ、10分程度で理想的な形状になりました。
次に塗装です。使用したのは、ブラックスチールというエアガンやモデルガン用の塗料です。塗膜が強く、金属製品に下地処理なしで使用できます。1本3,000円近くする高いスプレーなのですが、そう簡単に剥げたりしないし、美しいつや消しの黒になります。
実物の鞘の塗色と比べると、少しだけグレーっぽく見えるかも。若干、きれいすぎる感じもしますが、これはこれで良いかなと。実物は、黒のつや消し系の塗料を雑に塗りたくってあるので、結構汚かったりします。錆が浮いた上から重ね塗りしてあったり、若干剥げていたりとかいう状態もザラです。
ということで完成です。実家に帰った時に、1時間くらいで完成しました。私としては、なかなか格好良くできた思い大満足です。これなら、鞘覆いをつけなくても恥ずかしくない。
最後に、銃剣を鞘に納めた状態を。本当は、鉤の形状とか少し気になっているのですが、そこはそのうち、また考えたいと思います。