今回は、HIKISHOP製の三十年式弾薬盒の紹介も兼ねて、S&Graf製との比較を行いたいと思います。あくまで”レプリカ同士の比較”ですので、客観的に並べて特徴を見ていく程度に留めます。
なお、本稿に掲載している写真では、左側または上側がHIKISHOP製、右側または下側がS&Graf製となっています。
三八式歩兵銃を携行した一般的な日本陸軍兵士の軍装を再現する場合、三十年式弾薬盒は前盒2個、後盒1個の計3個がどうしても必要になります。現在入手しやすいものとしては、HIKISHOP製とS&Graf製の2種類が代表的です。
- HIKISHOP
- 前盒の真ん中に縫い目が二つあるタイプをきちんと再現
- HIKISHOPのオンラインストアで購入可能
- S&Graf製よりも高価(円安の影響もあり)
- S&Graf
- 一般的に「学校教練用」といわれている前盒の真ん中に縫い目が一つしかないタイプ
- S&Grafは東京と大阪に実店舗があり、オンラインでも手軽に購入可能
- HIKISHOP製よりも安価
正直なところ、価格を除けばHIKISHOP製を選べば間違いないと感じています。
HIKISHOPのオンラインストアから直接購入する場合、海外発送となるため送料がやや高めです。ほかの商品もまとめて注文するのであれば、直接購入するのが良いでしょう。一方、弾薬盒だけを購入したい場合には、日本国内でHIKISHOP製品を扱っているショップ、例えばPKミリタリアさんなどから買うのがおすすめです。
また、ヤフオクやメルカリで購入する際は、前盒の縫い目の数を必ず確認してください。S&Graf製がHIKISHOP価格で出品されているケースがあるため、誤ってぼったくり価格で購入しないよう注意が必要です。出品者も、わざと高く売ろうとしているというより、製品の違いをよく知らないのでしょう。
それでは、ここからは HIKISHOP製と S&Graf製の弾薬盒の比較 に入っていきます。
まずは 前盒 から見ていきましょう。最大の違いは真ん中の縦の縫い目の数です。
続いて 後盒 です。後盒は、蓋を留めるギボシの形状 や 内部の仕切りの作り に明確な違いがあります。これらについても、HIKISHOP製の方が実物に近い仕様です。
最後に油缶の比較です。油缶は大きな違いはありません。
以上で、HIKISHOP製とS&Graf製の三十年式弾薬盒の比較は終了です。
価格面を考慮しないのであれば、HIKISHOP製をおすすめします。
再現度の高い日本兵の軍装を目指すのであれば、やはりHIKISHOP一択と言えるでしょう。
















