防寒飯盒覆

  • 投稿の最終変更日:2026年1月22日
  • 投稿カテゴリー:被服 / 装備
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防寒飯盒覆は特殊地方用被服の防寒被服で、寒冷地において中身が凍結しないように飯盒に被せるカバーです。これに似た装備として防寒水筒覆というものもあります。昭和13年の「服制並びに装具の中改正」1の中に他の防寒装備と一緒に記載があります。

今回は、この防寒飯盒覆の実物を紹介していきたいと思います。

昭和18年製 陸軍被服本廠

綿生地製の一般的なタイプ。デッドストックの未使用品で、特に破損もありません。

肩からたすき掛けできる長さの紐が付属しており、背嚢に縛着するだけでなく、肩掛けでも携行できるようになっています。

内側は毛皮になっています。紐が付いており、口を絞ることができます。

昭和12年製 大阪陸軍被服支廠?

こちらはフランネル生地製です。本品には検定印が押されていませんが、同時に出てきた同一のフランネル生地を用いた防寒水筒覆には、昭和12年製・大阪陸軍被服支廠の検定印が確認できました。

その防寒水筒覆も落札を検討していましたが、想定以上に高額となったため見送りました。この時点ですでに防寒水筒覆を4点所持しており、さすがにこれ以上は不要だと判断したためです。

昭和18年製のフランネル生地による防寒飯盒覆も確認しているため、必ずしも古い時代の製品だからといって、特別に良質な素材が用いられているわけではないようです。

基本的な構造は同じですが、肩から下げるための紐がありません。また、口を絞る紐は欠品しています。

脚注

  1. 陸軍服制第5條に依る服制並装具の制式中改正の件」JACAR(アジア歴史資料センター)Ref.C01001561600、永存書類甲輯 第1類 昭和13年(防衛省防衛研究所) ↩︎